※この一枚目、描き直しました。(2019/12/04)
お玉『お母さんどうしたの!大丈夫?』
おこん『今そこで狛犬と喧嘩してきた。二匹で挟み撃ちしてくるから少し手こずったよ。』
このお玉の母こそいま江戸では知らぬ者のない最強妖狐(おこん)であった。
巫女さん『あなたたち誰とけんかしたの?』
巫女さん『ちょっとそこの狐さん!うちの可愛い狛犬たちを傷つけたのはあなたね!許さないわ。』
おこん『許さないって、まさかお嬢さんその棒で私を倒すつもり? それとも… そうか呪術を使うつもりか!』
巫女さん『(えっ呪術って…そんなの習ってないけど)』
狛犬たちの事情聴取で聞いたのと同じ狐を発見し、慌ててお払い用の祭具を握りしめ追いかけたまではよかったが…
おこん『人間とは戦いたくなかったが呪術使いでは仕方がない。最強戦闘モードで変身! 』
お玉『この人、まだ何もしてないのに倒れちゃったけど… 』
おこん『ん? よく見るとこの娘どこかで… 』
おこん『(そうか、思い出した。あれは十五年前、犬神一家との戦いで深手を負って、あの神社の裏手に里山モードで身をひそめていたとき、あのとき現れたおせっかいな娘だ… こんなに大きくなって。 しかも危険な呪術まで身につけたとは… )』
おこん『お玉、今日のところは帰るよ。』
お玉『?どうしたのお母さん。』
翌日、散歩ですれ違う二人…
巫女さんはこの間の最強戦闘モードを思い出し、かなりビビってます。
《終わり》
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