物語25 新里山物語

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タイトルは「新里山物語」お嬢の物語を前に描いていたので…今回テキトーに決まりました 笑。

「塗り絵」の妖精 NURIE
🦋『ふふふ…今日からこの里山はすべて私のもの。誰もこの私に逆らうことは許さないわ!…そうだ、まずはカエルのおじさんにでも挨拶に行こうかしら。』


🐝『何だいあれ。また変なのが現れたねえ… 蝶か蛾か知らないけど、ほらおまえたち、あの女にこの里山の女王は誰かってことを教えといで。しっかりとね。』


👹『やってるやってる。毒蛾と雀蜂の戦いか…勝った方とわたしが戦うってことになるのかしら。』

オオムラサキ OMURASAKI
👸オオムラサキ様『私は強いんだけど、簡単には戦わないことにしているの。』


🙅‍♀️『ダメだねこの絵描き… 里山大戦争とか言って、このあたしのことを忘れてたんだってさ!』


🐞🙎‍♀️『あたし?あたしは里山大戦争取材チームの瓦版記者で七星明日香です。よろしくね!』

毒蛾さん敗れる! DOKUGA
🐞『あの〜毒蛾さん? 瓦版記者の七星明日香です。雀蜂さんとの戦いの感想をひとことお願いできますか?』

🦋『あっち行ってな 』

オニヤンマVSスズメバチ SATOYAMA


さあここからストーリー開始です。


オニヤンマ対スズメバチはオニヤンマの勝ちだったようです。

👹『瓦版の取材?…じゃあこう書いといて「逃げないでねカマキリのおばさん」って。』


🐞七星明日香『えっ、それだけですか? あの…でもその体で戦えるんですか?』

👹『ちょっと毒針をもらったけど大丈夫、絵描きに頼めばたぶん明日あたりには治ってるから。』


🐞『ふふ…じゃあまた取材よろしくお願いします!』


🙅‍♀️『このアタシがババアだって⁉︎ とんぼのやつめ… ババアってもしかして髪型のせい?…ちょっと前髪垂らしてみようかしら。』


👹『あら、わたし昨日こんな言い方してないわよ七星さん… 絵もぜんぜん似てないし…わたしってこんなにお尻が大きいのかなぁ。』


🐝『女王さま!』


🐸『おはようお嬢。』

👩‍🦰『あら瓦版ね、何が書いてあるの?』


👩‍🦰『まあ…この里山では妖怪も妖精もみんな仲良くするってずっと前からの約束なのに…もう!』


🐸『お嬢どこへ?』

👩‍🦰『おじさんも一緒に来て。』


🐝『お嬢だ!…あれは瓦版⁉︎ もしや気づかれたのか… いいかいお前たち、お前たちも名前だけは聞いたことがあるだろうけど、いま現れたのが里山のお嬢、シロツメクサの妖精だ。お嬢は… まあいい、これから起こることを見てよく覚えておくんだよ。』


🙅‍♀️『どうだい蜻蛉のねえさん!今日は時間をかけて前髪を作ってきたんだ、もうババアだなんて呼ばせないよ、さっさと降りてきな!』


👹『あらカマキリのおばさん何か言ってるけど聞こえないわ。それにしても…カマキリ相手じゃ空中戦というわけにもいかないし、地上に降りて… 鎌に挟まれないように翅を閉じて戦うしかないわね。力だけならおそらく私の方が上だわ。私の方が断然若いしね。』


🐞『うーん、この戦いは見応えがありそうね、瓦版もぜったい売れるわ!ふふふ。早く始まらないかしら。』


🙅‍♀️『くそっ、後ろか!』


👩‍🦰『あなたたちちょっと待ちなさい!』


👹『お嬢か!…っ…おばさんお嬢が出てきたんじゃ仕方がない戦いはお預けよ。』

🙅‍♀️『そうね…逃げないと。』


👩‍🦰『逃がさない。』


🐞『その瓦版…ぜんぜん売れそうもないわ。』

🦋『ふふ…そうなの? でも、お嬢っていうあのシロツメクサの妖精を怒らせたらあんなことになるのね… 私はここの新参者だからぜんぜん知らなかったわ。』

🐞『うん…でも、怒らせるのならまだいいの。シロツメクサを泣かせたらもう大変よ。』

🦋『そうなの?』

🐞『なーんて、私も聞いた話なんですけどね。あのお嬢のお母さんがまだ若くてお嬢って呼ばれてた頃…ああ、ずいぶん昔の話よ。理由はわからないけど、みんながそのお嬢を悲しませたことがあったらしいの、そしたらこの里山のシロツメクサ…いいえ、だけじゃなくてほかの草花たちもみんな元気をなくして花を咲かせなくなったというのよ。そして蜜や花粉が食べられなった多くの昆虫がいなくなって、肉食の昆虫も鳥やネズミたちも里山から消えたという話。』

🦋『へえーそんなことがあったんだ。』

🐞『そう、だからみんな今でもお嬢には気を使ってるの。で、毒蛾さんはこれからどうするんですか?』

🦋『もう少しこの里山にいようかな。うーん…なんとなくだけど。』

🐞『ああそれ、テキトーにってやつですね?』

🦋『なにそれ?』

🐞『ふふっ、私の知ってる絵描きがよく使うやつです。』

🦋『ふーん。』


🦋『さっきあんなこと言っちゃったけど、どうしようかしら…この静かな里山が好きになったのは間違いないけど…でも夜になるとなんだか町の灯りも懐かしくなってきちゃうのよね。』

【THE END】


オマケ。

この絵は塗り絵募集の広告を見て応募しようと思い描いたものです。結局塗り絵は採用されませんでしたが、この絵がきっかけであの一枚目の絵が出来たというわけです。

そしてしばらくして、いつものようにうとうと昼寝をしていたらストーリーが浮かんでこのお話が出来ました。あの昼寝は何なんでしょうかね。一瞬なのに大まかなストーリーが出来上がってるんですよね、いつも不思議に思います。


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