妖怪からす姉妹 KARASU-SHIMAI

からす姉妹

姉『久しぶりじゃないか。』

妹『やっぱり姉さんの仕業だったのね!たくさんの工芸品たちを妖怪に変えていったい何をするつもりなの?』

姉『ファハハ… 私はおまえや父さんとは違うのさ。わからないかい?私は人間とうまくやっていこうなんて微塵も思っちゃいないってこと。からすが人間と仲良くして何になるんだい。おまえ羽まで消して、ただの人間にでもなるつもりかい?まったく馬鹿な妹だよ。』

最近からすの妹が一番出演が多いかもしれない。

麒麟さんに相談あり KIRIN

麒麟

女『あの…麒麟さま、ちょっとお話があるのですが。』

麒麟『わしは今、…ぜんぜん忙しくないぞ。(この娘かわいいぞ)』

麒麟にはいろいろな形の絵や彫刻があります。

今回はそのいろいろを混ぜてみた感じですが、翼は東京日本橋の麒麟像からお借りしました。

でもこれじゃ飛べなさそう…

ウィキペディアでは麒麟の足は馬の蹄とありますが、いろいろな絵や彫刻はほとんどが偶蹄類つまり鹿の足です。麒麟という字はふたつとも鹿偏ですからね。

でも足の速い馬のことを馬偏の騏驎と言ったりするのだそうです。

麒麟はとても心の優しい神獣とのことでしたので、今回こんな場面を描いてみました。

お団子の恨み DANGO

お団子の恨み

『私のお団子をこっそり食べてそのまま帰れるとでも思ってるのかしら?』

この絵のように長い直線や長い曲線があると少し緊張します。

デジタルじゃないからね。

定規を使わない主義はなぜだろう? 忘れたけど幼いときに決めたような気がする。誰かの影響だったのかな? 思い出せない。

悪そーな赤べこ AKABEKO

悪い赤べこ

『赤べこ… あんたまでいったいどうしちまったのさ!』

伝統工芸品シリーズ? いいえ、訳のわからない絵を誰かとめてシリーズ… とインスタで発言しておりましたが(笑)

さきほど、このまま続けてほしいという嬉しいコメントをいただきましたので!また時々描かせてもらうことにしました。

さて、ほかには何がいるんだろう?

招き猫や福助、だるま、蛇のおもちゃ、張子の犬… けっこういるね。シャケを咥えた北海道のクマもどうだろう?

邪悪な様相のこけし KOKESHI

邪悪な雰囲気のこけし KOKESHI

また訳のわからないものを描いてしまいました。

日頃から日本の文化を世界に広めたいという気持ちがあるのである意味ではいいと思うのですが、どうしてもこけしの顔を邪悪な様相にしなくてはならなかった、のはなぜか…

そうだ、理屈で説明できないことはすべて右脳のせいにしてしまおう。右脳の仕業でこの手が勝手に…

謎の蝙蝠現る2 KOUMORI

謎の蝙蝠現る2

満月の夜の続き。

女『なんだ蝙蝠だったの… ずいぶん久しぶりね。』

男『このあたりちょっと懐かしくなって飛んでみたんだ。俺 いま東の夜空を任されていて、本当は管轄外なんだけどね。で、烏はいま何をしているの?』

女『何って、見ての通り酔っぱらってんのよ、悪い?』

男『そういうことを聞いたんじゃ… 相変わらず愛想が無いな。』

女『なに笑ってんのよ!』

男『その格好よく似合ってるよ。羽をまったく消して見せるなんてなかなかの技だね、まるでふつうの人間みたいだ… そろそろ戻るから、じゃあまた。』

『… 』

女『ふん、行っちまった… ふつうの人間みたい、か… 』

猫『いまの蝙蝠は友達?』

女『ああ、あたしの、初恋の相手だよ。あいつは知らない だろうけどね。ほら、もうすぐ家だよ猫ちゃん。 少しだけ飲みなおそうか?』

猫『にゃにゃ。』

女『(きっとあいつはお父さんに頼まれて様子を見にきたに違いない。家出してもう120年… いちど帰るか… でもお父さんは猫嫌いだし、どうしようかな )』

地獄シリーズ1(反乱) JIGOKU

地獄1

待遇と環境の改善を求め地獄界各地で人間たちの反乱が勃発した、との情報が現地特派員から入ってまいりました。

これには鬼さんたちの少子高齢化も一因としてあるとの見方もあります。また地獄広報によりますと閻魔大王自らが事態の収拾に当たる予定だとのことです。

次回は閻魔大王の登場でしょうか。

金平糖の恨み KONPEITO

金平糖の恨み

左の文はゆっくりと低い声でお読み下さるようお願い申し上げます。

金平糖が江戸に伝わったばかりで珍しかった頃という設定で、今回は由緒正しき武家の若い娘さんを抜擢してみました。父上の長崎土産を兄さまが食べてしまった、みたいな感じでどうでしょう。

金平糖は英語で何と言うか?

これもカステラ同様ポルトガルのお菓子が元になっていて、言葉はポルトガル語の”confeito”から。コンフェイトは球状のお菓子という意味だそうです。ポルトガルから伝わったと言ってもあの角の生えたような形状は日本独自に生み出されたものだということです。

英語では”rock candy”とか”sugar plum”とかが金平糖に当たるようですが、英語版のウィキペディアに”Konpeito”というページがありましたので、海外の人は知りたければ勝手に調べるでしょう。(最近なんだか親切心が薄れてきているのではないでしょうか!)