からすの黒兵衛登場4 KUBOBEI

からすの黒兵衛登場4 KUBOBE1
烏(壱)『カァーカカカー』
烏(弐)『カッカカカカー』
烏(参)『カッカッカァー』

からすの黒兵衛登場4 KUBOBE2
黒兵衛『カァーカカカカー(みんなありがとう)』

からすの黒兵衛登場4 KUBOBE3

からすの黒兵衛登場4 KUBOBE4

からすの黒兵衛登場4 KUBOBE5
茶太郎『なにか分かったかな?黒兵衛さん。』

黒兵衛『あっ茶太郎さん、はい、品川の先で妙な妖気が漂っているのを見た者がいたので、ちょっと行ってこようかと思います。』

茶太郎『そうか、今日こそ一杯付き合ってもらおうと思って来たんだが、それじゃあまた今度だな。』

黒兵衛『すみませんいつも付き合いが悪くて。』

茶太郎『いやいいんだよ。じゃあ黒兵衛さん、この一件が片付いたら、才右衛門くんと弥太郎くん、あと藤四郎くんも誘って一杯やりましょう。』

ここのちょっと解説。この茶太郎は狸の茶子のお父さんです。「藤四郎」は黒兵衛の娘黒葉の友達の白蛇、「弥太郎」はお玉のいいなずけの狐です。

才右衛門&茶太郎 KITSUNE & TANUKI

才右衛門&茶太郎 KITSUNE & TANUKI1
狸娘『お玉さんのお父さんすごいのよ!強いしカッコいいし、人間に化けてるときはお医者さんしてるんだって!お父さんも少しカッコよくなってよ。』

狸父『そんなことには興味ない。』

狸娘『ふん、たぬきの男なんて玉たまが大きいだけでみんなカッコ悪いわ!大嫌い!』

狸父『なんだと!気分が悪いな、ちょっと出かけてくる!』

狸母『あらあら、茶子はまたお父さんが外に出る口実をつくってあげたのね。』

狸娘『はぁ??なに?』

才右衛門&茶太郎 KITSUNE & TANUKI2

才右衛門&茶太郎 KITSUNE & TANUKI3

才右衛門&茶太郎 KITSUNE & TANUKI4

才右衛門&茶太郎 KITSUNE & TANUKI5
狸父『待たせたかな才右衛門くん、今日は君の優勝祝いということで、私がごちそうさせてもらいますからね。』

九尾の才右衛門『いつもすみません茶太郎さん。』

夜の街で父が『遊び人の茶太さん』と呼ばれているなどとは夢にも思わない茶子であった。(ここはちびまるこのナレーション風)

狸娘が狐の面をかぶる TANUKI

狸娘が狐の面をかぶる TANUKI1

狸娘が狐の面をかぶる TANUKI2

狸父『なんだ?狸のくせに狐の面なんかつけて。』

狸娘『これお玉さんにもらったの。だって狸の面てかっこ悪いのばっかりなんだもん。』

狸父『そんなことないだろ… 』

今回はちょっとふざけてこんな面にしてみましたが、調べてみると日本各地のものと思われる狸の面はもっと迫力があって、どちらかというと怖い感じもする面が多いのです。

お玉ちゃんと狸娘 KITSUNE & TANUKI

お玉ちゃんと狸娘 KITSUNE & TANUKI

お玉『江戸の町も好きだけど、やっぱりこんな場所が落ち着くのよね。』

狸娘『はい私もです。 あの、さっきはおいしいきつねうどんとお稲荷さんありがとうございました。』

お玉『本当においしかった? 狐の好物が狸の口に合うなんてうれしいわ。また遊びにいらっしゃいね。』

狸娘『はい、ありがとうございますお玉さん。』

お玉『あらいけない、狸さん、あなたのお名前まだ聞いてなかったわね。』

変身は二人とも里山通常モードです。

狸娘の方は多少気持ちが複雑ながらも、仲良くなってまずはめでたしとしましょう。

さて狸娘の名前…

たぬき娘の恋最終回 TANUKI

たぬき娘の恋最終回 TANUKI

狐先生『妖怪とは言え年頃の娘さんがいると大変ですね、お父さん。』

狸父『いやまったく困ったもんですな、先生。』

狸娘『お母さん、あの二人なんで仲良くなってるの?』

狸母『なんかよく分からないんだけど、戦ってる間に気が合ったみたいねぇ。』

最終回とは言っても、なんとなく連作にした程度で物語というほどでもなかったわけですが、次回「たぬき親父のいけない恋」では壮大なストーリー展開を… 誰も期待してない?

お父さんも最強モードで変身! TANUKI

お父さんも最強モードで変身! TANUKI

父『よくもうちの娘をたぶらかしてくれたな!こうなったらこちらも、ぽんぽこぽぽぽんの最強戦闘モードで変身!』

娘『お父さんまたたまたまが!だからいやなの狸のおとこは!』

最強戦闘モードとは言っても、こんな姿で戦えるのでしょうか?

いやまてよ、狸の金玉は八畳敷きと聞いたことがある。これで相手をぐるぐる巻きにして…

ともかく、次回は最終回にしましょう。

狐先生が最強モードで変身! TANUKI

狐先生が最強モードで変身! TANUKI

先生『バレては仕方がない、コンコンココンの最強戦闘モードで変身!』

狸娘『先生、…狐でもやっぱり、カッコいいわ!』

こうなったら狸おやじも変身するしかないのでは!

次回クライマックスに絶対期待しないでください!

狸おやじが先生の正体を暴く TANUKI

狸おやじが先生の正体を暴く TANUKI

父『あれは!… どうやらおまえの手習い師匠は人間ではないようだな。』

娘『そんな!どうしてわかるの?』

父『妖怪は食べ物を食らうときに本性が現れるものなのだ。むむむ、おそらくあれは狐だな?』

娘『どうして狐なの?』

父『お揚げさんをあれほど美味しそうに食べる妖怪は狐しかいない!』

娘『そんな理由?』

父『まずい、気づかれたぞ!』

先生を狐にするという何ともいい加減な展開にしてしまいました。

『お揚げさん』というのは関西地方の呼び方らしいのですが、なんとも可愛らしいので使ってみました。

両親に相談 TANUKI

両親に相談 TANUKI

娘『お父さんお母さん、なんで狸が人間を好きになっちゃいけないの?』

父『まさかおまえ人間と… どこのどいつだゆるさん!』

娘『違うの、私、片思いなの… 』

父『…そうか、とりあえずどんな人間か父さんが見てこよう。まあ人間なんかに惚れてもろくなことにはならんがな、…なあ母さん。』

母『あんたこどもの前で余計なことを言うんじゃないよ。』

このあとどんな展開にしたらいいでしょうか?(笑)

恋の病 TANUKI

恋の病 TANUKI

狸娘 『お母さん、どうして人間を好きになっちゃいけないの?』

狸『… … 』

狸娘『あらいけない、これはただの狸さんだったわ。親を間違えるだなんて… これが恋の病というものかしら。』

かなりの重症ですが、さてこのあとどうなるのでしょうか?

… これから考えます。