狸おやじが先生の正体を暴く TANUKI

狸おやじが先生の正体を暴く TANUKI

父『あれは!… どうやらおまえの手習い師匠は人間ではないようだな。』

娘『そんな!どうしてわかるの?』

父『妖怪は食べ物を食らうときに本性が現れるものなのだ。むむむ、おそらくあれは狐だな?』

娘『どうして狐なの?』

父『お揚げさんをあれほど美味しそうに食べる妖怪は狐しかいない!』

娘『そんな理由?』

父『まずい、気づかれたぞ!』

先生を狐にするという何ともいい加減な展開にしてしまいました。

『お揚げさん』というのは関西地方の呼び方らしいのですが、なんとも可愛らしいので使ってみました。