黒兵衛『(このあたりか… ん?あれは)』
黒兵衛『しばらくだったね太郎さん。どうしたんだい? 元気がなさそうに見えるけど。』
浦島太郎『ああ、薬売りの黒兵衛さん… 』
黒兵衛『どこか悪いのかい?教えてくれたらなにか薬を出すよ。』
太郎『いえ、大丈夫です。』
黒兵衛『そうか… そういや、噂で聞いたんだけど近ごろ嫁さんを貰ったらしいね。おめでとう太郎さん。
太郎『はあ、どうも… 』
とてもきれいな嫁さんだそうじゃないか、なのになんでそんなに浮かない顔なんだい?』
太郎『…それが、うちの…うちの嫁、鬼なんです。』
黒兵衛『鬼?ははは、なんだもう尻に敷かれてるのか。しっかりしなよ太郎さん。』
黒兵衛『そうだ… この胃薬はお祝いの代わりだ、取っといてくれ。』
太郎『ありがと… あれ? 黒兵衛さん?』