黒兵衛『乙!おまえたしか悪さが過ぎて海の底へ追いやられたんじゃなかったのか⁉︎ 』
乙姫『(こんなに髪を乱しやがって!相変わらず無神経だよこの男)もうずいぶんと時間が経ったからねえ… 百年だよ、神も仏もあたしのことなんか忘れちまったさ黒兵衛。
第一いまのあたしは悪さなんかしちゃいないつもりだよ。人間の生気をちょっとずついただいてるだけだもの、これは鬼なんだから当たり前のことじゃないか。あんただって鬼が魚や味噌だけで生きていけると思ってるわけじゃないだろ。
人を喰らわないだけ昔よりましだろうさ。それにいまは太郎ちゃんという人間の旦那と仲よく暮らしているんだ、悪いけど邪魔しないでおくれよ黒兵衛…頼むからさ… ってよく考えたら、あんただってそれはそれは古い妖怪じゃないか!昔はさんざん人間とやり合ってたくせに、よく人(鬼)のことが言えたもんだね。』
黒葉『そうなの?お父さん!』
黒兵衛『…とにかくもうこんなことはやめるんだ。乙、いまはこの江戸の人間と妖怪を守るのが俺の仕事なんだ。』
乙姫『フッ…おやおや…あたしも歳をとって変わったとは思うけど、あんたもずいぶん変わっちまったねえ黒兵衛… 腹が出ただけじゃなくてさあ。』
黒葉『ププッ…(よく知ってる!)』
乙姫『まあこうなりゃ仕方がない、妖怪同士だ、やり合うしかないよねえ。でも、お互い歳をとったとは言っても鬼と烏だ、どう考えたって覚悟するのはそっちだよ黒兵衛!』
さあそろそろクライマックスです😊
最後の猫はストーリーとは関係ありません(念のため😆)
明日は今日と逆でセリフはほとんど無し、戦いのシーンになりますね。